『江戸の備忘録』 [Books]
著者は歴史家である、史書を読み解き歴史の事実を教えてくれる。
江戸時代の人相学では、<若きうちに、髪の生え際、ほどよくはげ上がる者は発達早し、運気強し>。つまり、若ハゲは強運であり、逆に<年よりて髪あつく、額はげざるものは・・・年寄る程、運悪くなるべし>だそうだ。
あとがきより
うつりかわりのある運命の世にあって「しっかり生きる」とは、どのようなことなのか、よくは分からない。しかし、史書のなかをみると、たしかに、しっかり生きた人がいるように思う。この国の歴史をひもといていくと、ほんとうに涙がでるような、美しい生をまっとうした人物を目にすることがある。
それが、この本のタイトル、江戸の備忘録、「これは忘れてはならない」と感じたことが書き留められている。
歴史は面白い。
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