ノーフォールト
- 作者: 岡井 崇
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2007/04/18
- メディア: 単行本
村上龍のメールマガジン(JMM)で随分前に書かれていた本。
最近ようやく読むことができました。
以下はそのメールマガジンからの引用です。
最近、医療問題を扱った本を読んでいます。『医療崩壊・立ち去り型サボタージュ
とは何か』(小松秀樹 朝日新聞社)と、『ノーフォールト』(岡井崇 早川書房)
が特に優れていました。前者は論文&レポートで、後者は小説ですが、どちらも著者
は現役の医師です。医療の現場で何が起こっているのか、それを正確に広く伝えるの
は本来メディアの役割ですが、機能しているとは言えません。日本社会のいろいろな
現場で制度疲労が起きていて、まずその実態・事実関係を正確に把握するのが第一だ
と思います。しかし大手既成メディアは、たとえば医療事故に関して被害者の心情を
ベースに報道するという、安易な報道姿勢を変えようとはしません。
今のマスコミの報道のやり方では、僕たち視聴者が理解できることは本当に少ない。
でも、この小説からは、医療現場からの切実な声が聞こえてくる。
作者は、「すべての患者さんにこの物語を読んで欲しい」と書いているが、
すべての人が患者になる可能性がある以上、
少しでも多くの人がこういった現実を少しでも知る必要があると思う。
2008-02-03 21:54
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